1. 福利厚生ってなに?
1-1.
みなさんの職場には福利厚生はありますか?
私の職場すごく良い!という所もあれば、全然無いよーという所もあると思います。
中には就職活動をする際、福利厚生で決めた!なんて方もいるのではないでしょうか。
一般的には大企業程充実していて、中小企業にはあまり無いというイメージですよね。
そもそも福利厚生ってなんなのでしょうか?
歯科医院と一般企業で違いはあるの?
どんな福利厚生があるの?
出来れば福利厚生が充実している所で働きたいですよね。。。
福利厚生について詳しく見ていきましょう。
1-2.
福利厚生とはもともと、終身雇用制の中で従業員に長く働いてもらう為に作った制度なんですね。
高度経済成長期からバブル期までの福利厚生は寮や社宅、保養所などハコものを持つ事が多かったのですが、バブル崩壊後そういった不動産を手放さなければいけなくなり福利厚生の形が少し変わってきました。
今では、住宅手当や資格手当、特別休暇(バースデー休暇)などが多くなってきています。
ユニークな福利厚生にはこんなものがあります。
- お菓子食べ放題
- 50万以上の高級椅子を支給される
- サイコロ給とスマイル給
- デート支援金制度
東京から1km離れるごとに100円が支給。 (北海道なら約9万円)
などなど、見ているだけで働くのが楽しくなりそうな制度が沢山あります!
1-3.
では、歯科院ではどんな福利厚生があるのでしょうか?
歯科医院の場合、大企業ほどの福利厚生は残念ながらあまり無いです。
これは歯科医院は、歯科医師が小規模の企業経営をおこなっていることと似ているからです。
じゃぁせっかく衛生士になっても、こういう職場では働けないの?と思う方もいるかもしれませんが、そんな事はありません。
法人化している歯科医院などの大手医療法人では、充実している事が多いです。
また、福利厚生を充実させる事は定着率にも繋がるので、力を入れる歯科医院が増えてきています。
それでは、歯科衛生士が選ぶ、歯科医院にあると嬉しい人気福利厚生TOP3を見てみましょう!
2. 1位 社会保険完備
社会保険完備とは、「雇用保険」「労災保険」「健康保険」「厚生年金保険」の4種類がセットで完備されていることを指します。
大きくポイントになるのは「健康保険」「厚生年金保険」の2つです。
健康保険・・・加入すると保険証が交付され、ケガや病気をした時に治療費の補填をしてくれる保険です。
病気や出産で会社を休まざるを得なくなった際にも、一定期間の賃金を補填したりしてくれます。
厚生年金保険・・・年金の支給を受ける際に、国民年金よりも多い額を受け取る事が出来る保険です。
そのほか、障害年金や死亡時の遺族年金の支給などもあります。
この2つに加入すると自動的に給与より差し引かれますが、加入しない場合は自分で国民健康保険や国民年金を都度支払う必要があります。
また、その他病気での長期休暇の手当金支給など、加入した方がメリットが大きいです。
加入出来ない事が悪い事ではありませんが、加入出来た方が良いですね。
3. 2位 住宅手当
住宅手当とは、勤め先が従業員の住宅費用の一部を負担してくれる制度です。
出来れば住宅手当のある職場を見つけたい、と思っている方も多いのではないでしょうか?
特に地方居住の方で、都心の歯科医院で働く場合、初任給の半分が家賃で無くなってしまうという方もいますよね。
少しでも住宅手当が支給されれば、本当助かりますよね。
金額の相場としては1万円~3万円程度が多いようです。
こちらは個人医院よりも、規模の大きい医院のほうが手当を支給しているところが多い印象があります。これは地方から就職してくる歯科衛生士が多いことに関係しているのかもしれません。
他にも引越し費用補助制度等を採用している医院もあるようです。
ただ、就職先を探す時は住宅手当だけを見るのではなく、給与全体を見るようにした方が良いかと思います。
4. 3位 資格支援制度
講習会参加費補助制度とは、スキルアップを目的としたカンファレンス、勉強会、セミナーの参加費などに要した時間やお金を補助する制度です。
歯科衛生士としてお仕事をしていくと、専門性を高める為に参加したいセミナーや取りたい資格等が出てくる事も多いです。
その為には受験費用や講習会参加費用など時間とお金がかかります。
歯科医院によって、セミナー参加の為休んだ日を出勤扱いにしてくれたり、資格取得までにかかった費用の一部または全額を負担してくれたりする事があります。
このような制度を設けている歯科医院は、歯科衛生士をしっかり育てようという意識の高い職場なので、将来的にキャリアアップを目指している方には非常に良い環境と言えると思います。
まとめ
以上TOP3でしたが、いかがでしたでしょうか。
その他にも食事手当や子供の保育園代の補助、宿泊レジャー割引など、様々な福利厚生があります。
どのような福利厚生を提供しているのかということは、どのようなことを大切にしている歯科医院なのかが分かる一つの要素かもしれません。
就職先の歯科医院に求めている事は人それぞれ違うと思いますが、優先順位を明確にし、入社したあとに「こんなはずじゃなかった!」なんて事のないようにしたいですね。