歯科衛生士の求人

どこまで話して大丈夫? 歯科衛生士の転職理由

面接の時に意外と説明に困るのは、退職理由だという歯科衛生士さんは多いようです。

経歴を見た面接官の多くが、決まって「なぜ退職(転職)しようと思ったのですか?」という投げかけをしてきます。
そこまででせっかくいい感じでアピールができたのに、ここでマイナスイメージを持たれたら…と心配になってしまいますね。

ここでは退職理由別に、どういう言い方が問題ないか解説していきます。

こんな退職理由なんだけど…正直に説明しても大丈夫?

人間関係やいじめを苦に辞めた

他に転職理由があれば、できるだけ人間関係やいじめの件には触れないでおきましょう。

どんなに相手が悪い場合でも、あなた自身の性格や対人能力に問題があると誤解されたら損です。

いじめや人間関係のことついては一切触れず、「他にチャレンジしたい目標ができた」など全然違う前向きな話をすることです。

他に理由が思い浮かばない場合など、どうしても人間関係に触れる場合は、「人間関係がちょっと複雑で、それを理由に退職する同僚が多い職場でした。

私もなんとか努力はしたのですが、やはりもっと前向きに仕事ができる職場で頑張りたいと、転職を決意しました」といった説明の方がより良いでしょう。

結婚を機に退職しました

また働けるようになった理由も説明しましょう。

「結婚を機に退職しました」と話すかたちになると思いますが、一度家庭に入ったにも関わらず、どうして働こうと思ったのか、疑問に思われるかもしれません。

働くことになった理由(「育児が落ち着いたので」「時間を短縮してなら働けるようになった」など)も添えた方がよいでしょう。

自分の成長のために辞めた

「やりたい内容」「なぜ前の職場ではそれが実現できなかったのか」を付け足して話すと、なおよいでしょう。

職場の迷惑を考えない、自分勝手な行動と思われないように注意しましょう。

忙しいから辞めた

「衛生士業務以外の受付雑務などが多く、患者さんと診療で向き合う時間が少ない職場でしたので、これからはもっと一人ひとりの患者さんを大切にケアするスキルを身につけたいと思い…」

残業時間が長い、雑務や片付けが多くて歯科衛生士業務に手が回らないなど…「忙しい」にもいろいろなニュアンスがあります。

ただ「忙しいから」と言うと、「ウチは忙しいよ」と言われてしまうのがオチ。

単に楽な病院に行きたがっていると思われないよう、歯科衛生士業務にもっと専念したいなど、プラスへの言い換えが大切です。

但し、「勉強会」や「委員会」がありすぎて嫌、とは言わない方がよさそうです。

配偶者の転勤で辞めた

まずは、今後の転勤の可能性も含めて伝える。

病院側として気にするのは、どのくらいの期間いてくれるだろうか、という点。

そのため、おそらく「転勤族ですか?」と聞いてくると思います。

もう転勤する可能性がないのであれば、はっきりと「もう転勤は当面ないと思います」と伝えた方が良いでしょう。

もし再び転勤の可能性がある場合は、入職後にトラブルにならないよう、あらかじめ打ち明けておく方が賢明です。

体調を壊して辞めた時

「症状・診断結果・通院中かどうか・服用中の薬」などなるべく具体的に話します。

腰痛やうつなどの症状は、業務に差し支えがあると思われてしまうことが多いようです。

病気・症状は、変に隠そうとせず、

1. 診断結果
2. 今も医師にかかっているか
3. 薬は何を服用しているか

、など具体的に話し、その病院での勤務に支障が出ないか、判断をゆだねた方がよさそうです。

相手も病気のプロですから、しっかり公正に見てくれるでしょう。

なお、ドクターストップが掛かっているような大病なら、転職自体せずにまずはゆっくり休んでくださいね。

親の介護が必要になり辞めた

再び働けるようになった理由や、今後も介護が必要にならないかを含めて伝えましょう。

これも、おそらく症状や、今後同じ理由で退職する可能性があるかどうかを聞かれる可能性は大です。

「どうして介護が必要で辞めたのにウチで働こうとしているんだろう…」と思われないよう、しっかり納得させられる説明をした方がよいと思われます。

その際は、「この病院の勤務体系なら働けるので」「兄弟に任せられることになったので」など、一度は辞めたもののまた働けるようになった理由をお忘れなく伝えましょう。

歯科衛生士の仕事観の違いから転職を決意した時

具体的な歯科衛生士の仕事観を説明しましょう。

「私の思う歯科衛生士の仕事観は○○○というものですが、以前の職場は×××という考え方で、自分の思う衛生士職とはほど遠い環境でした。

今回、ホームページで貴院の仕事観が○○○と拝見し、まさに自分の理想とするものだと共感しましたので応募させて頂きました」といった説明で、自分の仕事観と、合わなかったところ、そして面接を受けている病院の歯科衛生士の仕事観をそれぞれ説明するようにしましょう。

仕事観が合わないのを理由に転職する際は、また同じような合わない病院に当たらないよう、事前の情報収集や、面接で質問・確認をしっかりとる必要があります。

ABOUT ME
田中 健久
医療法人社団歯科タナカ 理事長・歯科医師 ネガティブな歯科医院のイメージを”おもてなしの心”で明るく、 元気に変えていく!