1年の研修課程を終えて、いざ歯科医師として働こう!という時、どのように就職先を探したら良いのか分からない・・・。そんな悩みはありませんか?
まず、開業医で働くのか、大学病院に残るのか、大学院に進むのか。そこを決めなくては、始まりません!
この3つの進路はそれぞれにメリット、デメリットがあります。自分が進みたい、理想の歯科医師像に近づく近道を探してみましょう!
目次
1、3つの進路から自分の理想とする歯科医師像を決める!
自分の理想とする歯科医師像はどのような歯科医師でしょうか?自分の将来像を想像しながら考えてみましょう。
将来像というのは、2、3年後の自分ではなく、5年、10年後、そして20年、30年後の自分です。
人生のターニングポイントとなる決断です。よく考えて、最良の決断をしましょう!
1−1、一般歯科医院に就職!
一般歯科医院に就職を考える人の特徴
① お金を稼ぎたい!
② 早く独り立ちしたい!
③ 色々な治療をしてみたい!
1−2、大学病院の医局に残る!
大学病院医局に残る人の特徴
① 医局で勉強したい!
② アルバイトをしたい!
③ 開業医の枠に縛られたくない!
1−3、大学院に進みたい!
大学院進学を目指す人の特徴
①研究職に就きたい!
②専門医を目指している!
③博士号を取って箔をつける!
2、3つの進路のその後を考える
前記の3つの進路にも、その後の将来があります。
将来というのは、先ほどもありましたが、5年、10年後、そして20年、30年後の自分です。
自分の将来像が明るくビジョン化されていますか?
ぼんやりと、ただ流されて決めた選択肢では成功を勝ち取ることはできないでしょう。
2−1、一般歯科医院で働いたその後の将来
一般歯科医院で勤務医として働いた将来
① 開業!
② 分院長として働く!
③ そのまま勤務医として働く!
2−2、大学病院医局に残ったその後の将来
大学病院医局に残ったその後の将来
① 開業!
② 分院長として働く!
③ そのまま医局に残る!
2−3、大学院に進学したその後の将来
大学院を卒業したその後の将来
① 開業!
② 研究!
③ 医局に残る!
3、3つの進路を比べてみました。
3つの進路を見比べて、気付くことは何でしょうか?
それは、どの進路にも先には「開業」が待っていることです。
つまり、歯科医師のほとんどの先生は、将来開業することになる。と、いうことです。
要するに、自分が開業するときに、どのような歯科医師になっていたいか?それまでに身に付けたいことは何か?が大切になってきます。
例えば、「大学院を卒業して、将来、大学教授になりたい!」という目標を持っている人は、この記事を読むこともないし、読んでも何も思わないのではないのでしょうか?
この記事に何かを感じている人は、少なからず「迷っている」人が多いのではと思います。
3−1、開業に一番有利なのは?
開業に一番有利なのは、やはり一般歯科医院で研鑽を積むことだと思います。
どの進路であっても、開業までの道のりはそれぞれです。
ただ、「開業する」だけなら研修期間を終えてすぐでもできます。しかし、「開業して勝ち組になる」方法を知っておかなくては「開業しても潰れる歯医者」になってしまいかねません。
開業する前に「武装」をすることで、失敗しない歯科医院経営をしていかなくてはいけないのです。
武装の方法は、やはり経営の成功者でもある院長先生に教えてもらうしかないでしょう。
週1、2回のアルバイトでは、そこまで教わることは難しいですし、病院としてもアルバイトの先生にそこまでを望んではいないのが現実です。
3−2、技術、知識を上げるには?
技術、知識の向上を目指すには、一言で言うと「人それぞれ」です。
一般歯科医院に就職しても、医局に残っても、大学院に進学しても、どの道、頑張るのは自分です。
自分の置かれている環境で成長できるのは50%と言われています。
残りの50%は自分のやる気で決まります。
どのような環境であっても、文献を読んだり、セミナーに参加することは可能です。
見出しの答えになっていないかもしれませんが、「人それぞれ、自分次第」で成長度合いは変わってきます。
4、自分の働く場所の探し方
歯科医師は、大学で歯科医師になるための知識を学び、研修期間には臨床機関の実情を学びます。
しかし、どのように就職する病院を探したら良いかを教えてもらえる機会はありません。
大学の先輩の紹介や研修室にある膨大な病院の資料からは正しい情報が読み取りにくいです。
4−1、働く場所に何を求めるか。
自分が成長できる場所を求めるのか、教育体制がしっかりしているところを求めるのか、給料が高い場所を求めるのか。
求める条件は、皆、違うと思います。
「最初は何もできないから、しっかり教えてもらえるところが良い。」これは、研修を終えた先生が口を揃えて言うことです。
だから、教育体制がしっかりしているところを求めている人が多いように思います。
他には、自分の興味のある(例えばインプラントや歯周歯内など)治療の専門の先生のところを求める人も多いと思います。
正直に言うと、どれを取っても一長一短です。
自分にとって完璧な職場はありません。
これは、歯科医師だけではなく、すべての職場に共通して言える、言わば社会人あるあるだと思っていた方が良いでしょう。
4−2、自分が成長できる場所って?
どのように成長したいと望んでいるのか。
人として成長したいのか、歯科医師として成長したいのか。
つまり、この答えは「自分に合った場所」と言い換えることができるでしょう。
院長、スタッフとの関係、就業時間など、色々な条件の中で自分の望んでいる条件をブラッシュアップしてみましょう。
その条件に合うものが多い場所が、自分が成長できる場所ではないでしょうか。
ただ、成長を望まない人には成長することは難しいとは思いますが、成長を望まない人にも合った職場はあるものです。
4−3教育体制が整っているって?
各医院によって教育方法は異なります。
医院の方針、カラーが色濃く出るところかもしれません。
きっと、研修を終えてすぐの先生方は「自分にできるのだろうか」という不安を抱えている方も多いと思います。
院長先生のアシストを1年ほど行って、少しずつ治療を行ってったり、最初から治療を行うことで手を慣れさせて行ったりと様々だと思います。
一番いい方法は「見学に行くこと」です。
できれば、1日体験!くらいの見学をすると少しずつその医院の方針が垣間見えてくると思います。
2〜3時間や午前中だけだと、良いところしか見えなかったりして、就職してから「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔する結果になってしまうことがあるようです。
4−4就職1年目の給料って?
就職1年目であっても、お給料は気になるところかもしれませんね。
関東圏で1年目のドクターがもらえるお給料はおおよそ平均で30万円前後のようです。
ここから、税金、保険など引かれると思いますので、手取りはだいたい20〜25万円といったところでしょうか。
「夢がない!」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これが現実です。
すぐに稼げるドクターになるかどうかは自分次第なんです。
現に年間1000万円稼ぐ勤務医の先生もたくさんいらっしゃるみたいです。
夢は大きく持って、努力を続けて行きましょう!
5、いざ!就職先を探す!
歯科医師が就職先を探す方法は、紹介、求人情報のどちらかです。
直接、歯科医師の求人を扱っている会社の方と面談し、自分がどのようなところで働きたいかを伝えて、条件に見合った歯科医院を紹介してくれるシステムもあります。
どちらにしても、今の時代はまずはインターネットでしょうか。
5−1気になる歯科医院を見つけたら。
気になる歯科医院には積極的に連絡してみましょう!
電話、メール、どちらでも問題ないと思います。
しかし、忙しい時間帯は避けましょう!
お昼休みなど、時間の空いている時間を調べて連絡してみてください。
5−2見学日が決まったら。
見学日が決まったら即準備です!
できれば朝の朝礼から夜の終礼まで参加させていただいて、医院の雰囲気や院長先生の考え方を聞いたり、スタッフさんの本音を聞き出してみるのもいいと思います!
たくさん見学に行って、将来自分が働く医院を見つけてくださいね!
まとめよく使われているタグから選択
歯科医師の就職は意外と時間との戦いです。
忙しい臨床研修の合間を縫っていかなくてはなりません。
今、約68000件の歯科医院がある中で、どこで自分が働きたいかを見定めていきましょう。