こんにちは、ホワイトエッセンス渋谷:歯科医師の田中健久です。
あれっ?治療した銀歯が痛いな?あれ?銀歯の部分がなぜか?痛むぞ?あれ?銀歯の歯肉が痛いな?こんなお悩みありませんか?そう!結構、銀歯のトラブルって多いんです。健康保険を用いた治療では、最終的なつめ物やかぶせ物は銀歯になります。今回は、銀歯にまつわる痛みに関して、お伝えできればと思います。
銀歯の下が虫歯で痛い。
銀歯の下が虫歯で痛いというパターンが最も多いのではないでしょうか?銀歯の下が虫歯かどうかは、実は、歯科医師でもわからない場合が多いんです。これは、銀歯の下や中が虫歯であっても、レントゲンで白く写ってしまい、銀歯と同調した色になってしまいます。通常、虫歯の場合は、歯を溶かして黒く写ってきます。ところが、銀歯の下や中に虫歯がある時は、銀歯と重なって白く写ってしまうんですね。
また、銀歯の詰め物は、もともと歯との精度がそこまで良くありませんので、隙間から虫歯になりやすいというデメリットがあります。そのため、定期健診に通われている患者さんでも、痛みがでて、銀歯を外してみると虫歯が進行していたいというケースがあります。毎日、歯を磨いているのに虫歯になるという場合は、結構、銀歯自体に問題がある場合があります。
ではでは、どうすれば良いのかというと、銀歯をいれておしまいではなく、定期的に銀歯をやりかえる必要があると認識することです。銀歯は、万能じゃないので、2から3年したらやり変える必要があると頭の片隅に置いておくことです。
治療した銀歯の虫歯が深かかったため痛い。
こちらは、治療してすぐの銀歯が痛い場合になります。虫歯が深かった場合、それだけ神経に近いところまで削ることになります。その上に銀歯を入れますので、しみたり、噛んで痛いという症状がでます。患者さんは、痛いので虫歯が残っているのではないかと思われるのですが、虫歯で神経に近いところまで削って、銀歯が入るとそのような症状がでます。
また、銀歯は、金属ですので熱を伝えやすいです。冷たいもの・温かいものの熱を伝える速度が速いということも1つの特徴として挙げられます。
銀歯の根に膿がたまって痛い。
虫歯が深く、歯の神経の治療を以前に行い、銀歯を被せた場合に、膿が再発する場合があります。
歯の根の構造が複雑ということもあり、細菌が隠れていて、また、炎症を起こし膿が溜まるということがあります。この場合、噛んでグラグラしたり、痛みがひどくなったり、歯肉にニキビみたいなものができたりという症状があります。
また、銀歯の隙間より、細菌が侵入して、感染を起こすこともあります。感染を引き起こすと根の先に膿が溜まりますので、上記と同じような症状が引き起こされます。
銀歯が歯周病で歯肉が痛い。
銀歯は、やはり歯肉と銀歯の間に隙間ができやすいので、どうしても汚れが溜まりやすいです。汚れが溜まるということは、虫歯や歯周病の細菌が溜まりやすいということになります。また、歯周病菌は、空気のないところを好みますので、隙間などの部分は、格好の隠れ家になるわけです。
歯周病にならないためには、やはり丁寧なブラッシングも必要ですが、隙間の少ない銀歯以外のかぶせ物に変えていくことも頭の中に入れておいて欲しいと思います。
銀歯と歯の間に物がつまって痛い。
年数が経つと銀歯の詰め物と元の歯の間に物が詰まりやすくなります。それは、少し歯が動くということもありますし、隣の歯が虫歯ということもあります。
銀歯と歯の間に物がつまりやすくなると歯肉炎を起こし、痛みがでます。また、つまりやすくなった部分をそのままにしておくと汚れや食べかすが詰まったままになり、虫歯や歯周病の原因になります。
まとめ
銀歯が痛いと感じたら、ほとんどが上記の内容になります。できるだけ早めに歯科医院を受診して、対応することをおすすめします。基本的にそのままにするとドンドン症状が進め痛みが増してくることがほとんどになります。
放置するのではなく、積極的にメンテナンスも含めて歯科医院を利用しましょう。