インプラント

嘘でしょ!?保険がきくインプラントがあるって本当?

自分の歯を失った時、インプラントをやりたいという人は非常に多いと思います。しかし、なかなかインプラントに踏み込めない理由として一番多いのが金額です。

インプラントの金額は本当に高いです…。しかも保険が効きません。ということは、全額自己負担でインプラント治療は行うことになります。だから、インプラント治療を諦めてしまう人が多いのです。

でも、そんな人でもご安心を。インプラント治療が安くできる方法が実は存在したのです。
その方法を今から詳しくお話していきたいと思います。

①なぜ、インプラントは保険がきかないのか?

 

インプラントは保険適用外になります。保険が効かないということは、自由診療や自費診療という形になるため、クリニックによって金額もバラバラです。ですので、○○歯科は30万円だったけど、××歯科は60万円なんていうケースも結構あります。では、どうしてインプラント治療は保険が適用されないのでしょうか。

理由① インプラントは治療行為にならない
歯を失った時、選択肢としては差し歯や入れ歯、ブリッジといった方法があります。しかもこれらの選択肢は保険が適用されるため費用も安いです。しかも医学的な面からみて、インプラントにする必然性がないため保険適用にならないと言われています。

 

理由② 審美に似ている
理由①でも話しましたが、歯を失った時インプラントではなくても保険が効く治療法で解決することができます。しかし、それ以上のお金をかけてインプラント治療を行うというのは審美性を求めているように捉えられてしまいます。そのため、保険が適用にならないとも言われています。

 

理由③ 政府に財源がない
よくテレビでも見かけますが、日本の財政における医療費の割合って非常に高いですよね。ですので、必要最低限の治療までしか保険を認めることができないというのは当然と言えば当然のことではないでしょうか。

ただ、原則としてインプラント治療は保険適用になっていませんが、中には例外的に保険治療が認められる場合があります。それはいったいどんな時なのか、一緒に見ていきましょう。

・先天的な問題で顎の骨の3分の1以上が連続して欠損している
・形成不全の場合
・上顎の3分の1以上が連続亭に欠損。また、欠損が鼻腔や副鼻腔へつながった状態
・病気やケガが原因で下顎の3分の1以上が連続して欠損している
・骨を移植することによって顎の骨が再建された場合

以上の場合、インプラントが保険適用になるのでこれらの症状に当てはまる人はインプラント治療を保険適用にて行うことができます。ただ、これらのケースは病気やケガなどが理由でどうしてもインプラントじゃないと無理だといった場合に限られています。ほとんどの人がインプラントにする理由は虫歯や歯周病で歯を失った場合ですよね。ですので、ほとんどの人が当てはまらないと思っておいた方が良いでしょう。

では、どうしても条件に当てはまらない人は、やはり高額なお金を支払ってインプラントをするしかないのでしょうか。

②インプラントを安くする3つのテクニック

 

実はインプラント治療は保険が効かなくてもインプラントの費用を安くする方法があるんです。どんな方法があるか、一緒に見ていきましょう。

・医療費控除
毎年、2月になると確定申告の時期がやってきますよね。その時によく出てくる控除の名前で医療費控除というのを聞いたことがありませんか。医療費控除とは1年間に10万円以上の医療費を支払った場合、納めた金額の一部が還付金として戻ってくる制度のことです。この医療費控除ですが、その年の1月1日から12月31日までの間に支払った医療費10万円以上が対象となります。これをそれぞれの自治体の税務署に申告することで、治療費の一部が戻ってくるのです。

しかも、その年に申告し忘れていても遡って5年前までは申告可能なので、医療費控除を受けることができます。この医療費控除ですがインプラント治療も控除の対象です。審美の意味でもインプラントは対象外となってしまいますが、欠損歯の治療を目的としたインプラントの場合は医療費控除の対象となります。医療費を少しでも安くしたい人は是非医療費控除の対象になるということを覚えておきましょう。また、医療費控除を受けるためには領収証が必要です。無くさないようにしっかり確定申告の時まで保管しておきましょう。

 

・歯科医院の金額比較
インプラントに治療費をネットなどで検索しているとクリニックによってその金額はバラバラです。これはインプラントが自由診療であるがゆえに、値段設定を自由に歯科医院側が決定しているからだと言われています。そんなインプラントの相場価格ですが30~50万円が一般的だと言われています。しかし、これ以上に安い価格や高い金額を見ることも多いです。とくにインプラント1本当たりの価格が9万円程度など激安インプラントと呼ばれるクリニックの存在は衝撃的ですよね。

インプラントの治療を考えている人の多くは少しでも安く費用を抑えたいと思っている人がほとんどでしょうから、10万円を切った価格帯を見つけるとどうしても気になってしまうのは分かります。でも、安かろう悪かろうではないですが、安すぎるインプラントには裏があるのも事実です。例えば、9万円って謳っているけど実際の価格はもっと高くて結局30万円かかってしまうケースや再治療することになった場合、保証が利かないケースも多いです。価格の安いインプラント治療に飛びつきたい気持ちは分かりますが、あまりに安いインプラントはおすすめできません。

 

・分割払いを検討
例えば、インプラントをするとなった時、1本だけではなく複数の歯をインプラントに変えるという人もいるかと思います。この場合、数十万円じゃ済まないケースがほとんどです。インプラント治療に数百万円かかる場合、キャッシュですぐに支払うことができるという人は果たしてどのくらいいるでしょうか。「そんなお金、すぐに用意できない」という人のためにも歯科医院によっては分割払いに対応しているところもあります。そうすれば、一気にお金を支払う必要はないので、その時お金がすぐに用意できなくてもインプラント治療に踏み切ることができますよね。

以上、インプラントの費用を安くする3つのテクニックについてお話してきました。
これなら自分にもインプラントできるかもしれないと思った人も多いのではないでしょうか。費用の面で困っている人は今一度、3つのテクニックを参考にして下さい。

③まとめ

 

さて、保険がきくインプラントがあるのかどうかについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。原則的にはインプラントの場合、保険適用外となってしまい、なかなか保険でインプラント治療を行うことは難しいと言われています。しかし、保険がきかなくても安くする方法はいくらでもあるのです。医療費控除にいたっては、確定申告で申請するだけだし、とても手軽な方法だと思います。インプラントの金額比較に関しては相場価格を念頭に置いて探すと良いでしょう。

また、分割払いができるという歯科医院もかなり魅力的だと思います。歯の治療で分割払いをするということに抵抗がある人もいるかもしれませんが、車や家、エステ、家電などボーナス払いにする人も多いですよね。インプラントの分割払いに関してもそれと同じ感覚ではないでしょうか。そう考えると、意外と費用で引っかかっていたインプラントかもしれませんが、そこまで高くはないのかもと思い直すことができるかもしれませんよ。インプラントの費用でインプラント治療に迷っている人は是非、参考にして下さいね。

ABOUT ME
田中 健久
医療法人社団歯科タナカ 理事長・歯科医師 ネガティブな歯科医院のイメージを”おもてなしの心”で明るく、 元気に変えていく!