歯のホワイトニングをしたいけど、いくらかかるの?痛みはあるの?歯に悪いの?家で出来るの?時間はどれくらいかかるの?回数は?
様々な不安や疑問があると思います。
歯科医院に行く前に知っておきたい歯のホワイトニングの全知識と全情報をできるだけ解りやすくまとめてみました。
歯のホワイトニングは、歯を白くするだけではなく、人の性格や明るさまでも変えてしまう効果があります。
是非、正しい知識と情報を理解して、ホワイトニングで歯を白くしてもらえばと思います。
目次
- 1 歯のホワイトニングをする前にお読みください。
- 2 1. 歯のホワイトニング効果
- 3 2. 歯のホワイトニングとは?
- 4 3. 歯のホワイトニングができない人
- 5 4. 歯のホワイトニングをしても白くならない歯があります。
- 6 5. 歯の黄ばみやくすみや汚れの原因は?
- 7 6. なぜ、歯が白くなるホワイトニングのメカニズム
- 8 7. 歯のホワイトニングの種類
- 9 8. ホームホワイトニングの流れ
- 10 9. オフィスホワイトニングの流れ
- 11 10. 歯のホワイトニング後戻り
- 12 11. 歯のホワイトニング費用・料金相場
- 13 12. 歯のホワイトニングあるある?
- 14 行う前に、必ず知っておきたい!歯のホワイトニングの全知識と全情報のまとめ
歯のホワイトニングをする前にお読みください。
歯を白くしたい!
でも、歯のホワイトニングって何?いくらかかるのかな?痛みはあるかな?歯に良くないのかな?どんな方法があるのかな?
なんでもそうですが、初めは何かと緊張しますね。
誰しもが初めての何かをする時は、緊張するものです。
歯のホワイトニングは、歯を白くするだけではなく、人の性格や明るさまでも変えてしまう効果があります。
今回は歯のホワイトニングを行なう前に知っておきたいことを、できるだけわかりやすく皆さんにお伝えしたいと思います。
1. 歯のホワイトニング効果
歯のホワイトニング効果は、歯を白くすることだけではありません。
私も歯を白くすることが、歯のホワイトニングだと初めは思っていました。
しかし、歯のホワイトニングを行なって白くなった患者さんは、ある共通した変化が見られます。
皆さんの歯が白くなったら、どんな素晴らしいことが待っていると思いますか?
1−1. 笑顔・笑いが増える。
患者さんの中で、初めいらしたときはこちらが話しかけても、全然応答がない、反応が薄く、笑顔をまったくない患者さんがいらっしゃいました。
ホワイトニングを希望され、だんだん歯が白くなっていきます。
するとどうでしょうか?
反応が薄かった患者さんが自ら話しかけてくれますし、笑顔が増えました。
人ってこんなにも変わるんだなと思った瞬間でした。
その後、患者さんと話す機会があり、その事について聞いてみました。
実は、この患者さんは歯が暗いではなく、自分の性格が暗いという事がコンプレックスで悩んでいたそうです。
そんな時に、たまたま歯のホワイトニングをおこなったら、白くなる歯をみるのがうれしくなり、また白くなった歯を周りに見せたくなり、笑顔と笑いが自然と溢れるようになったそうです。
患者さん自身がおっしゃっていたのは、
「まさか歯のホワイトニングでここまで自分の性格が明るくなると思わなかった。」
ホワイトニングって、ただ歯を白くする事ではないんだと思った瞬間でした。
1−2. 活動的になる、行動的になる。
先程の患者さんには、続きがあります。
歯が白くなった事により、自分の性格が明るくなり、外に出ることが楽しくなったそうです。
歯が白いのでメイクをすることも毎日楽しくなり、どんどん活動的で行動的になったそうです。
私は、歯を白くする事がここまで人を活動的にして、毎日が楽しく過ごせるようになるなんて考えてもいませんでした。
1−2. 清潔感に溢れる
洗剤のCMには、必ず白いお皿や白いバスタオルが登場します。
黒いお皿や黒いバスタオルは、登場しません。
なぜでしょうか?
元来、白色は清潔感の代名詞だからです。
歯が白いだけで、清潔感が高いという印象を与えることが出来ます。
第1印象は、3ヶ月変わりませんので、後から挽回するのは相当な労力を要します。
2. 歯のホワイトニングとは?
歯のホワイトニングは、過酸化物を用いて歯の漂白を行なうことを指します。
歯のクリーニングや歯ブラシで落とすことのできない、歯本来の色を漂白して白くします。
そのため、着色や日頃の汚れやプラークを落とすことではありません。
皆さんの中には、クリーニングとホワイトニングとを勘違いしている人もいらっしゃいますので、注意しましょう。
2−1. セルフホワイトニングやワンコインホワイトニングとの違い。
最近、話題のセルフホワイトニングやワンコインホワイトニングと歯科医院で行なうホワイトニングと何が違うのでしょうか?
資格をもった歯科医師や歯科衛生士が行なう歯のホワイトニングは、過酸化物を用いて、歯の漂白を行ないます。
セルフは、自分で行うホワイトニングですので、過酸化物を用いることはできません。
歯の汚れを分解する程度になります。
詳しくは、1−4.セルフホワイトニングとの違いをお読みください。
2−2. ホワイトニング歯磨き粉で白くなる?
最近、市販の歯磨き粉で、ホワイトニングと記載されている製品があります。
そのホワイトニング歯磨き粉で歯が白くなりますかと聞かれることが良くあります。
答えは汚れは落ちますが、歯本来の色を白く漂白することはできません。
歯の汚れを分解したり、研磨剤により着色を除去したりすることはできますが、漂白をすることはできません。
2−3. ポリリン酸ホワイトニングとは?
ポリリン酸によるホワイトニングは、着色や汚れを分解して、コーティングを行ない、歯の強化を行ないます。しかし、漂白するのではないので、歯本来の色以上に白くすることができません。
また、歯のホワイトニングは表面構造を変化させ白く見せるすりガラス効果がありますが、ポリリン酸ホワイトニングには、その効果がありません。
3. 歯のホワイトニングができない人
まず、歯のホワイトニングができるかできないかに関して、把握しないといけませんね。
どんなに歯のホワイトニングを行いたくても、できなければ無駄な努力となってしまいます。
3−1. 妊娠中・授乳中の方
妊娠中の方は、ホワイトニングを行なうことができません。
授乳中の方は、ホームホワイトニングはできかねますが、オフィスホワイトニングを行なうことができます。
オフィスホワイトニングは薬剤を飲み込んだりする可能性が低いため、行うことが可能です。
基本的には、妊娠中や授乳中のお母さんに、ホワイトニングは、あまりお薦めしていません。
3−2. 18歳未満の方
年齢で、できる・できないを判断するのは、心苦しいところですが、基本的に親または保護者の方の同意が必要であることを、ご理解頂ければと思います。
3−3. 虫歯のある方
ホワイトニングは、しみやすいというデメリットがあります。
虫歯になり、歯に穴が開いていた場合は、まず虫歯の治療を行ないます。
虫歯の治療を行なわずに、歯にあいた穴をそのままにして、ホワイトニングを行なった場合、相当しみてしまうことになります。
3−4. 重度歯周病の方
歯周病は、歯の周りの骨を溶かす病気です。
歯の周りの骨が溶けると歯肉が下がります。
歯肉が下がると象牙質が露出し、ホワイトニングを行なうと知覚過敏と同じ様な症状を呈することとなり、しみますので注意が必要です。
しかし、重度歯周病の歯を避けてオフィスホワイトニングをするこは可能です。
1度行きつけの歯医者さんへ相談してみると良いでしょう。
3−5. 知覚過敏に強い方
歯ぎしり・食いしばりを行なっている患者さんは知覚過敏になっている場合が多く、ホワイトニングの薬剤をつけることで、しみてしまいます。
もちろん、しみない歯を選択して、オフィスホワイトニングをすることは、可能ですが、薬剤が浸透するとしみやすくなります。
3−6. 歯にひびが入っている方
歯にひびが入っている場合、しみてしまう可能性があります。
目に見えない場合もありますので要注意です。
歯にひびが入っていても歯が割れているわけではありません、いわゆる亀裂と呼ばれるものになります。
目に見えないひびや亀裂もありますので、歯科医院で1度みてもらうことをオススメします。
3−7. 無カタラーゼ症候群の方
ホワイトニングの成分である過酸化水素を分解する酵素がなく、体内に蓄積されてしまいます。
無カタラーゼ症候群の方は、ホワイトニングすることができませので、ご理解のほど、よろしくお願いします。
3−8. エナメル質・象牙質形成不全
歯の発達途中で、何らかの原因で、歯の表層であるエナメル質がきちんとつくられない状態を指します。
- 歯の表面が凸凹している。
- 歯の表面が茶色がかっている。
- 歯の表面に白班がある。
- 歯の大きさが小さい。
原因としては、乳歯をぶつけたり、薬の影響があると言われています。
4. 歯のホワイトニングをしても白くならない歯があります。
ホワイトニングをすれば、歯が全て白くなると思われている方も多いと思いますが、ホワイトニングしても白くならない歯もあります。
4−1. セラミックの歯
セラミックの被せ物や詰め物をされている歯は、残念ですが、ホワイトニングしても白くなりません。
つまり、天然の歯の部分しかホワイトニングの効果がありません。
セラミックの被せ物を行なう前にホワイトニングを行ない、他の天然の歯を白くする方法はよく行なわれます。
つまり他の歯の色を白くし、その歯の色に合わせて、セラミックの被せ物を行なうという手法です。
4−2. 前装冠の歯
保険の被せ物で、前歯に被っている冠を、前装冠と呼びます。
セラミックと同じように被せ物が入っている歯は、ホワイトニング効果がありません。
保険の被せ物(レジン前装冠)の色が、気になりホワイトニングを行ないたいという患者さんも多くいますが、被せ物は、ホワイトニングを行なっても白くなりませんので、被せ物を外して、新しい被せ物にやり代えていきます。
4−3. 小さなプラスティックの詰め物
歯と歯の間や歯の一部分の虫歯を削って、プラスティックの詰め物を行なう治療があります。
ホワイトニングは、天然の歯を白くする効果がありますので、プラスティックの詰め物の部分は白くなりません。
そのため、先にホワイトニングを行ない、それに合わせてプラスティックの詰め物を詰め直します。
4−4. 薬物による着色
テトラサイクリン系抗生物質を幼少期に服用された現在20代後半〜40代前半の人たちに見られる症状になります。
前歯から奥歯にかけて縞模様のグレーから黒の着色が歯に見られます。
ホワイトニングである程度、白くすることはできますが、完全に白くすることはできません。
そのため、セラミックを用いて、ラミネートベニアという方法かオールセラミックを用いて、被せ物をする方法が用いられます。
5. 歯の黄ばみやくすみや汚れの原因は?
歯の黄ばみやくすみや汚れの原因は、以下の4つに集約されます。それぞれ、対応方法が違います。
5−1. 加齢
誰しもが歳をとります。
これは、避けられない事実ですね。
歯も年齢と共に黄ばみが増していきます。
若いときは、もっと歯が白かったと皆さんが、口を揃えておっしゃいます。
そうなんです。
若いときは、歯は白というか青白いくらいなんですが、年齢と共に内側の象牙質の厚みが増してきます。
象牙質は、茶色から黄色ですので、その厚みが増すと、エナメル質が中の色を透過して黄ばんで見えてくる現象が起こります。
この現象は、歯のホワイトニングを行なうことで、解決することができます。
5−2. 遺伝
髪の毛の色や爪の形・色などなど、人間は遺伝的に親に似る部分がたくさんあります。
歯の色や形もある程度、親からの遺伝があります。
これは、もともと歯が白い人・濃い人や薄い人・厚い人もいます。
構造的なものやもともとの色になりますので、ホワイトニングで解決することができます。
5−3. 汚れ
タバコ、コーヒー、お茶、ワインなど着色の原因を吸ったり、飲んだりすると歯に着色や汚れが付着します。
毎日、ミネラルウォーターだけの生活もできませんので、いたしかたないところです。
この汚れの着色に関しては、クリーニングできれいにすることができ、歯本来の色を取り戻すことができます。
5−4. 変色
これは薬剤による変色が主な原因です。
幼少期に服用した抗生物質が、原因です。
その原因は主にテトラサイクリン系の抗生物質です。
以前は、風邪薬などのシロップで用いられていましたが、現在はほとんど用いられていません。
横縞模様のグレーから黒の色が歯に着色しますので、わかりやすい模様となっています。
この変色に関しては、ホワイトニングやクリーニングで落とすことのできない内因性の変色になりますので、セラミックによる治療が必要です。
6. なぜ、歯が白くなるホワイトニングのメカニズム
6−1. 着色物分解漂白効果
歯のホワイトニングは、過酸化物を用いて白くしていきます。
これは、洗濯物の漂白剤と同じ仕組みとなります。
繊維の奥に付着している汚れを漂白分解します。
これと同じように歯の内部の黄ばみを漂白分解します。
この歯を漂白する際に、歯の脱水効果が見られますので、約24時間で回復しますが、その間は、着色物(コーヒー、ワイン、お茶、カレー)を飲まない・食べないが原則となります。
6−2. すりガラス状効果
歯のホワイトニング効果には、表面構造を変化させて、すりガラスの様に白く見せる効果があります。
この効果は、過酸化物を用いた際にみられ、ポリリン酸などでは、見られません。
歯のエナメル質をすりガラス状に変化させて、白く見せることができます。
7. 歯のホワイトニングの種類
歯のホワイトニングは、大きくわけると家で行なうホームホワイトニングと歯科医院で行なうオフィスホワイトニングに分類されます。
この2つのホワイトニングは、それぞれメリット・デメリットがあります。
自分に合ったホワイトニングを選択しましょう。
7−1. ホームホワイトニング
家でゆっくり自分でペースで行なうことができるのが、ホームホワイトニングです。
歯科医院にいくと緊張するし、いくのも面倒だと考えるならホームホワイトニングがオススメになります。
ホームホワイトニングは、お風呂に入りながら、テレビをみながら、通勤中に、いつでもどこでも自分で時間を工夫して、行なうことができます。
ホームホワイトニングのトレイは、無色透明ですので、他人から見たときもわかりにくいです。
喋ったりするのは、舌ったらずになりますので難しいです。
ホームホワイトニングは、歯科医院で行なうオフィスホワイトニングに比べると薬剤の濃度が低いので、歯が白くなるまで時間がかかります。
ホームホワイトニングを毎日行なって、白くなったと実感するまで約2週間かかります。
患者さんの中には、なかなか白さが実感できなかったので、途中であきらめてしまったという人もいますが、時間をかけてホワイトニングをすることにより、後戻りが少ないという利点もあります。
濃度が低い薬液を用いていますので、歯がしみにくいなどの利点もあります。
それぞれ一長一短ですね。なかなか全てを網羅する製品は、ありません。
内側からしっかり白くしたい場合は、ホームホワイトニングがオススメになります。
7−2. オフィスホワイトニング
歯科医院で行なうホワイトニングになります。
国家資格を有する歯科医師・歯科衛生士が施術を行ないます。
短期でホワイトニングの効果がでます。
薬剤の濃度が高いですのでしみやすいという点もありますが、短い期間で白くなりますので効果がわかりやすいです。
薬剤の濃度が高いですので、白くなりやすいですが、後戻りも早いという欠点もあります。
オフィスホワイトニングは、歯の外側より歯を白くすることができますので、効果が目で見てわかります。
患者さんのモチベーションが下がらずに歯を白くすることができます。
7−3. デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせた方法をいいます。
1番効果が出やすいのが、特徴になります。
1番効果が出やすいのは、初めにホームホワイトニングを行い、歯が白くなりやすい環境を整えます。
環境が整った状態で、オフィスホワイトニングを行なうと、より色が上がりやすく、それぞれ単独で行った場合に比べて、非常に白くなりやすいです。
ホームホワイトニング(内側から)とオフィスホワイトニング(外側から)の方法で、短期でより白い歯を手に入れることができます。
また、オフィスホワイトニングの欠点である後戻りも、ホームホワイトニングで補うことができます。
費用が高いと言われていますが、途中で断念するホームホワイトニングや後戻りのことを考えるとデュアルホワイトニングがコストパフォーマンスが高いでしょう。
また、短期間で白くなるという利点として上げられます。
8. ホームホワイトニングの流れ
歯のホワイトニングをする時は、まずお口の中全体を検査します。
虫歯や歯周病などのチェックを行ないます。
8−1. 検査・チェック・説明
お口の中の検査を行ないます。検査の内容は、以下の項目になります。
- 口腔内写真(現在の色)
- 歯式(虫歯や詰め物)
- 歯周基本検査(歯周病)
- レントゲン検査(必要であれば)
まずは、お口の中を検査して、ホワイトにニングをおこなうことができるかを判断していきます。
ホワイトニングを行なう前に、必要な治療があれば、先にその治療を行ないます。
ホワイトニング関する説明を行ない、シェード(歯の色)を確認し、理解した上で開始していきます。
8−2. 型採り
上下の型採りをおこない、ホームホワイトニング用のトレーを作成します。
患者さん1人1人に合ったトレーを作成しますので、納期は3〜4日くらいかかります。
型採りが苦手だとおっしゃる患者さんもいらっしぃます。
そのような場合は、ドクターやスタッフに声をかけてくださいね。いろいろな対処方法があります。
8−3. ホームトレイお渡し
- トレイのはめ方
- 薬液の塗布の仕方
- トレイの洗い方
- シェード(歯の色)チェック
上記の4つに関して、説明を行ないます。
今までなかなか使ったことのないトレーや薬液になりますので、理解するまで質問してください。
また、シェード(歯の色)をおこなう前に必ずチェックしておきましょう。
後からではなく、初めに自分の歯の色がどれくらいなのかを理解して行なうと、どれくらい白くなったかを実感することができます。
8−4. 歯ブラシ
ホームホワイトニングを行なう前に必ず、歯ブラシを行い汚れを落とします。
歯と歯の間に食べかすや歯の表面にプラークなどの汚れが付着しているとホワイトニングの薬液が歯にしみ込んでくれませんので、きれいに歯ブラシで汚れを落としましょう。
使用する歯ブラシは、柔らかめで研磨剤の入っていない歯磨き粉を使用しましょう。
8−5. マウスピースへの塗布
薬液をたっぷり塗布しても、適量でも効果は変わりません。
薬液を多く塗布するとマウスピースより溢れ出て、歯ぐきが痛んだりしますので気をつけてください。
使用の際には、マウスピースを乾燥させて、水滴がない状態で、ジェルを塗布します。
塗布するジェルの量は米粒大が目安です。
8−6. マウスピース装着
マウスピースを装着する際、初めは慣れないと思いますので、鏡をみながら行なってください。
装着してジェルがマウスピースより溢れている場合は、ティッシュで拭い取ってください。
そのままにしていると歯ぐきが痛んだり、白くなりますので、注意しましょう。
もし、白くなっても2〜3日で治りますので、安心してください。
マウスピースの装着時間は、最大2時間です。それ以上、装着しても効果はありません。
8−7. マウスピース装着中
マウスピースを装着中に痛みが出たら、無理をせずに外して、よくゆすいでジェルを洗い流してください。
その後2〜3日間を空けてから再度トライするようにしてください。
24時間経っても痛みがおさまらずにひどくなる場合は、歯科医院に連絡して、見てもらってください。
8−8. マウスピース洗浄
マウスピースを洗浄する時は、中性洗剤か水で洗い流しながら、歯ブラシで軽くこすってください。
歯磨き粉などの研磨剤入りのものでゴシゴシ洗うと、マウスピースの表面に傷がつき、汚れや着色がつきやすくなります。
マウスピースの汚れや着色が気になるようでしたら、入れ歯洗浄剤に一晩つけるだけで、きれいになります。
8−9. ホームホワイトニング時間
ホームホワイトニングの時間は、1回2時間が目安です。
ただしホームホワイトニングの種類にもよります。
だいたいのメーカーが1回2時間を目安としています。
メーカーの種類のもよりますので、マウスピースを作成した歯科医院で確認するのが望ましいです。
1日1回、2時間、1ヶ月を行なうと効果が出てくるのですが、毎日、2時間は、難しいと思いませんか?
毎日毎日2時間は、難しいです。
毎日30分でも良いので、継続することが重要です。
例えば、毎日、お風呂に入る時に装着する。
毎日、通勤電車で装着する。
日々の生活の中に、無理なく行なえる時間をつくることが、ホームホワイトニングの成功に繋がります。
9. オフィスホワイトニングの流れ
オフィスホワイトニングは、歯科医院にて行なうホワイトニングになります。
外側から歯の表面を白くしていくので、効果が現れやすいです。
オフィスホワイトニングは、自分の納得の行く白さまで、回数を重ねることができます。
9−1. 検査・チェック・説明
ホームホワイトニングと同様に、お口中の検査とチェックをしていきます。
- 口腔内写真(現在の色)
- 歯式(虫歯や詰め物)
- 歯周基本検査(歯周病)
- レントゲン検査(必要であれば)
- シェード(歯の色)チェック
検査にてホワイトニングを行なう前に必要な虫歯処置やクリーニングが必要であれば、優先して治療を行なっていきます。
ホワイトニングの流れや注意事項に関して説明を行います。
初めに自分の歯の色がどれくらいなのかを理解してから行なわないと、後からどれくらい白くなったかを理解できません。
9−2. 歯のクリーニング
歯のクリーニングを行い、歯の表面や間に詰まっている汚れなどを落とします。
歯の表面に汚れがついている場合は、ホワイトニングの薬液が浸透しませんので、歯のクリーニングを行なうことは歯を白くするために必要に作業です。
9−3. 薬剤塗布
薬液を歯の表面に塗っていきます。
薬液を塗った際にしみるようでしたら、スタッフに遠慮なくお伝えください。
その部分をさけて、塗布することができます。
ホームホワイトニングに比べて濃度の濃い薬剤を塗布していきますので、しみてしまう場合があります。
通常24時間程度でしみは、改善してきます。
もし改善しない場合は、歯科医院に連絡しましょう。
薬剤の塗布回数は、1度に1〜2回くらいが標準です。
それ以上行なうと、しみやすくなる場合があります。
9−4. 光照射
光照射に関しては、オフィスホワイトニングのシステムにより、行なう製品と行なわない製品があります。
行なう製品は、特殊な光を当てることにより、漂白効果が高まる起剤が含まれています。
行なわない製品は、光を照射しなくても薬剤が、漂白を行なうシステムになっています。
以前は、光照射を行なうとホワイトニング効果が高まると報告がありましたが、現在は、光を当てないでもホワイトニング効果が高まるシステムもあります。
9−5. 仕上げ研磨
ホワイトニング後、歯は、脱水状態になりますので、ミネラル分を歯に補給するために、ミネラル成分を塗りこみます。
これを行なうことで、しみにくい歯の状態に仕上げることができます。
この仕上げ磨きがなくても、別に問題はありませんが、行なうと歯の脱水状態からミネラルで潤う状態を作ることができます。
9−6. オフィスホワイトニング時間
オフィスホワイトニングの時間は、約30〜60分とお考えください。
行なう回数にもよりますので、2クール、3クールと繰り返すと時間も多くかかってきます。
クーリーにング→薬剤塗布→照射→薬剤除去→仕上げ研磨×回数、この流れは、約30〜60分くらいを予定されるとよろしいかと思います。
場合によっては、クリーニングに時間がかかってしまう場合もあります。
初めの時は、どうしても時間がかかる場合もあります。患者さんのお口の中の状態にもよります。
歯科医院の定期検診でメンテナンスを繰り返されている患者さんは、歯のクリーニングが必要のない方もいらっしぃます。
オフィスホワイトニングは非常に心地の良い施術で、多くの方が眠ってしまうくらいですので気軽に歯を白くできるとお考えください。
10. 歯のホワイトニング後戻り
歯のホワイトニングを行ない、輝く白い歯を手に入れたけど、だんだんもとの色に戻ってきたという、後戻り現象が起こります。
10−1. 着色
普段の生活の中で、ワインコーヒー、お茶、カレーやスパゲッティなど着色しやすい飲み物や食べ物を摂取していると、だんだんと歯の色も元の状態に戻ってきます。
これは、いたしかたない現象であり、止めることは難しいでしょう。
では、白い歯の状態を維持するには、どうしたら良いのでしょうか?
ホームホワイトニングを用いて、定期的に繰り返す必要があります。
1〜2週間に1度ホームホワイトニングを行なうことで、歯を白く維持することができます。
他には、スーパースマイルのアクセラレーターという歯磨き粉には、過酸化物が含まれていますので、ホームホワイトニングと同じ効果が得られます。
スーパースマイルアクセラレーターの場合、歯を磨くだけで、歯の白さをお手軽に維持することができます。
10−2. 再石灰化
前述もしていますが、過酸化物を用いた歯のホワイトニングでは、すりガラス状効果で歯を白く見せることができます。
このすりガラス状効果ですが、歯の再石灰化が起こることにより、徐々に効果が失われていきます。
再石灰化に関しては、唾液に含まれているリン酸イオンやカルシュウムイオンにより行なわれます。
歯は、脱灰と再石灰化を繰り返しますので、すりガラス状効果も徐々に失われていきます。
このすりガラス状効果を維持していくには、1から2週間に1度のホームホワイトニングを続けることや前述したスーパースマイルアクセラレーターを使用することをオススメします。
11. 歯のホワイトニング費用・料金相場
歯のホワイトニングには、ホームホワイトにグとオフィスホワイトニングがありますね。
それぞれの価格に関して、調べた結果を皆さんにお伝えいたします。
ホワイトニングは自費診療になりますので、保険適用外です。
自費診療の場合は、歯科医院が各々料金を設定することができますので、費用や料金がかわってきます。
11−1. ホームホワイトニング費用・料金相場
ホームホワイトニングの費用・料金は、歯科医院が用いているホームホワイトニングの種類で、変わってきます。
使用するホームホワイトニングの種類で変わりますが、値段の相場は、15,000〜25,000円位となっています。オフィスホワイトニングよりも費用が安く済む点がメリットとしてあります。
注意点としては、ジェルの本数やクリーニングの料金が含まれているのかもチェックが必要ですね。
ホームホワイトニングは、1度自分専用のトレイ(マウスピース)を作成したら、ジェルの購入だけで何度も使用することができます。
しかし、被せ物や詰め物をやり直した場合は、作り替えが必要になりますので、ご注意ください。
ジェルのみの購入費用は、1本約
11−2. オフィスホワイトニング費用・料金相場
オフィスホワイトニングは、何回オフィスホワイトニングを行なうかで費用・料金が変わります。1回の料金相場は、10,000〜30,000円くらいとなります。
自分が目標とする色まで、何回か行なう必要もありますので、それにより費用・料金が変わってきます。
注意点としては、オフィスホワイトニングの前にクリーニングを行なう費用が含まれているかもチェックが必要ですね。
オフィスホワイトニングは、表側から白くする本数で費用が変わってきます。正面から見た時に、見える範囲が大きい方は、本数が増えますので、費用も高くなります。
オフィスホワイトニング後にミネラルを擦り込み、歯の脱水状態をパックしてコーティングを行なう場合は、別費用となる場合もありますので、ご確認ください。
12. 歯のホワイトニングあるある?
歯のホワイトニングに関して、その他にも疑問や不安があると思いますので、良くある質問に答えたいと思います。
12−1. 歯のホワイトニングの歯への影響は?
以前は、ホワイトニングを行なうと歯がもろくなるという都市伝説が、ありましたが、その後に様々な研究が行われ、ホワイトニングをしても歯がもろくならないという報告が多数されました。
今では、ホワイトニングで歯がもろくなるということはありません。
12−2. 歯のホワイトニングの安全性は?
歯のホワイトニングは、アメリカで開発された歯を削らずに歯を白くする画期的な治療として始まりました。
アメリカは、もともと訴訟が多い国ですが、ホームホワイトニングがドラッグストアに置かれており、そんな中で、問題は、起こっていません。
アメリカでは、ホワイトングをやりすぎる問題があるくらいです。
飲み込んだとしても、大量に飲み込まない限り問題は、ありません。
12−3. 歯のホワイトニングは、痛いの?
歯のホワイトニングの痛みで、代表的なのは、しみるという点です。
歯のホワイトニングを行なうと歯が脱水状態になりますので、それがしみの原因になります。
オフィスホワイトニングは、過酸化物の濃度が高いですので、ホームホワイトニングに比べてしみやすいです。
しかし、濃度が高ければ早く白くなりますので、そことの駆け引きになります。
オフィスホワイトニングは、改良が加えられて、現在は、できるだけしみないよう改良されています。
他には、ホワイトニングの薬剤が歯肉に付着した際に、歯肉が白くなり、痛みの原因となる場合があります。
2〜3日で痛みや白い色は、もとに戻るので安心してください。
12−4. どれくらいで白くなりますか?
ホームホワイトニングは、毎日行なって、約1ヶ月で実感が湧くように白くなってきます。
時間がかかりますが、濃度が低くしみにくいという特徴があります。
また、後戻りをしにくい点もメリットとしてあります。
オフィスホワイトニングは、どこまで白くしたいかで変わりますが、基本的に1回で3シェード(明るさ)アップくらいの変化があります。
ご自分の目標シェード(明るさ)までは、今の自分の歯のシェード(明るさ)と目標までのシェード(明るさ)が、何段階かを3で割ると回数が出てきます。
デュアルホワイトニングは、ホームとオフィスの両方を行なっていきますので、回数は少なく、期間も短く白くすることができます。約1ヶ月で目標の色まで到達することができます。
行う前に、必ず知っておきたい!歯のホワイトニングの全知識と全情報のまとめ
歯のホワイトニングは、歯を白くするだけではなく、様々な効果があります。
正しい歯のホワイトニングを理解していただけましたでしょうか?
歯のホワイトニングで、白い歯でおもいきり笑える素晴らしい人生を送ってください。