キシリトールガムは虫歯予防に効果があるの?

歯磨き

CMで「キシリトールは虫歯予防に効果がある」っていっているけど、実際のところどうなんでしょう。
本当にかむだけで虫歯が防げるのなら、こんなに楽なことはありません。
どうしてキシリトールには虫歯予防の効果があるのでしょうか・・・。

花子
CMで「キシリトールは虫歯予防に効果がある」っていっているけど、そもそもキシリトールってなんですか?
歯科太郎
キシリトールは白樺やトウモロコシの芯を加工して作られる甘味料なんだよ。
植物に含まれる糖アルコールというものから作られるんだ。
この糖アルコールは、甘味はあるけど、小腸から体内への吸収が悪く、低カロリー甘味料として使われているんだ。
キシリトールは最近では、虫歯になりにくい、歯を再石灰化するなどのさまざまな効果が注目されているね。
花子
へぇ~、キシリトールってすごいんですね。
キシリトールはどうやって虫歯を防ぐんですか?
歯科太郎
食事をしたあと、ある程度時間がたつと、歯に白いネバネバした物質(プラーク=歯垢)がつくよね。
この中には虫歯菌がいて、口内に残った炭水化物を分解して酸をつくり出すんだ。
その酸によって、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリンが溶けだし、虫歯の原因になる。
この過程を脱灰(だっかい)というんだ。
脱灰はたったの2分程度で起こるのに対して、石灰化には約3時間もかかるんだよ。
一方、歯自体には脱灰を修復し、虫歯を防ぐ機能備わっているんだ。
その中心的な役割をしているのが唾液。
食後しばらくすると唾液によって汚れが洗い流されて口の中が中性に戻り、唾液中のカルシウムやリンなどが再び歯の表面に沈着する。
これが歯の再石灰化なんだ。
しかし、再石灰化で修復できるのは初期の虫歯だけ。
歯の一部に白濁があったり食事の時にちょっとしみたり痛んだりしても、まだエナメル質に穴があいていなければ再石灰化によって改善する可能性があるんだよ。
ただしこの段階を過ぎてしまうと、歯の最表層に存在するエナメル質の奥まで虫歯が広がっていき、治療が必要になるんだよ。
キシリトールだけを使ったシュガーレスガムをかむと、唾液の分泌が盛んになり、この再石灰化を助けるんだよ。

キシリトール
花子
では、ずばりキシリトールには虫歯予防に効果があるんですか?
歯科太郎
キシリトールのもととなっている糖アルコールには、ルビト-ル、マルチトール、エリスリトールなどが知られているね。
キシリトールに限らず、これらの糖アルコールは、虫歯の原因となる歯垢や酸を作らないので、虫歯になりにくい甘味料なんだ。
しかし、虫歯の原因であるミュータンス菌の増殖を防いだり、プラークの付着を防ぐ役割はしていないんだよ。
だから、「虫歯になりにくい」とはいえても、「虫歯を防ぐ」とは言い切れないんだ。まだ現研究中で、正式には証明されていないんだね。
それと、キシリトールは低カロリー甘味料だから、カロリーの吸収が少なく、砂糖などに比べるとダイエット効果もあるんだよ。
花子
それでは、むし歯を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
歯科太郎
虫歯を防ぐ特効薬はないんだよ。

  • 歯をこまめにブラッシングする
  • フッ化物配合歯磨き剤を上手に使う
  • 正しい食生活をする
  • 定期的に歯科検診を受ける

これらのことが大切なんだ。
また、キシリトールは血糖値に影響を与えないので、糖の制限をされている方にはお薦めだね。

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