目立ちにくい矯正があるって聞いたけれども?

目立ちにくい矯正があるって聞いたけれども?

こんにちは、「上前津歯科医院」歯科医師の今井です。

歯並びが気になってはいるけれど、笑った時やごはんを食べる時など外から見える矯正装置には少し抵抗があったり、、、、お仕事の関係等でなかなか踏み切れない方もたくさんいらっしゃると思います。

目立ちにくい矯正があるのをご存知でしょうか?
舌側(ぜっそく)矯正(リンガル矯正)と言います。裏側矯正とも言います。簡単に言うと、歯の表側に付けるものを歯の裏側に付けることで外から矯正中ということが分かりにくい矯正です。舌側矯正も、通常の矯正治療と同じで子供から大人まで受けることが出来ます。外から見えない装置なので、矯正期間中の心理的ストレスも軽減します。
金管楽器を演奏している方で悩んでいる方がみえましたら、最適かもしれません。吹奏楽部やオーケストラに所属中、トランペット担当のお友達がとても辛そうだったのが思い出されます。

今までの矯正治療は、歯の表側にワイヤーとブラケットをつけて歯を動かしますが、舌側矯正は、外から見えない歯の裏側に矯正装置をつけて治療するので、他人に気付かれないように治療を行うことができます。

矯正器具について

リンガルブラケットも小型に進化しています!
以前は、大きくて厚みがあり突起部分も多かった為、 話しづらかったり、歯肉や舌にあたって炎症を起こす事もありました。 最新のブラケットは、小さく薄くて突起部分が少ない為、違和感が軽減されました。
さらに1/10以下の力で効果的に歯を動かすこと出来るようになり、 痛みが軽減され、治療期間も短くなり、負担を軽減する矯正治療へと 日々進化しています。

 

裏側矯正のメリット

前歯が引っ込みやすくなる

矯正治療では、歯を抜いてスペースを作り、そのスペース分前歯を後ろに移動させる方法を取ることがあります。
ところが、表側矯正では固定源としている奥歯が逆に引っ張られることで、前歯が後ろに移動しないで、奥歯が前に移動してしまうことがあります。
裏側矯正では、装置が固定源となる奥歯を動きにくくするので、前歯をきちんと後ろに移動させることができ、前歯が引っ込みやすくなります。歯が前に出ている方で、なるべく前歯を引っ込めたいという場合には裏側矯正をおすすめします。

虫歯になりにくい

歯の裏側はエナメル質が表側より3倍も厚く、そのために細菌の出す酸に強いです。
さらに常に唾液で湿った状態であり、虫歯をつくる菌となる歯垢が歯の表面にできるのを防いでくれて、お口の中を中性に保ってくれます。
このような理由から、歯の裏側に装置を付けた方が虫歯になりにくいと言えます。

 

裏側矯正のデメリット

今までいいことばかり書いてきましたが、もちろんメリットばっかりではありません。デメリットもあります。

最初は少し発音しにくいかもしれません

日本語のさ行、た行、ら行や、英語のthlとrの発音に影響がでるかもしれません。しかし矯正装置を装着してから、個人差がありますが約1ヶ月~2ヶ月位で慣れ、普段通りの発音で話が出来るようになります。

治療費が高価である

裏側矯正では表側矯正に比べて約1.5倍の費用がかかります。
歯の裏側は凸凹で複雑であり、ひとりひとり形が違います。そのため表側矯正のブラケットを使うことができず、患者さんひとりひとりに合わせた装置を作る必要があります。オーダーメイドの矯正装置ということになり、装置費用が高くなります。
歯の表面に比べ、歯の裏側は見づらく細かい作業となります。手間と時間がかかり、高度な技術が必要となるので技術料が高くなります。
歯磨きがしづらい歯の裏側は、装置がない場合でも磨きにくい部分です。
その上、ブラケットにワイヤーが加わります。丁寧に時間をかけて磨く必要があります。

治療期間が長め

治療期間は裏側矯正では表側矯正に比べて動かしかたの違いから通常治療期間が長くなる傾向があります。

矯正後のメンテナンスについて

無事、矯正装置が外れ理想の歯並びを手に入れました。お疲れ様でした。
しかし終わりではありません!放置してしまってはいけません。矯正後のメンテナンスがとても大切になってくるのです。数ヶ月に1回程度の通院で大丈夫です。歯の後戻りがないかを観察したり、噛合せをチェックします。頑張った努力を無駄にしないように、かかりつけの歯医者さんを信用して理想の歯並びが後戻りしないようにしましょう。

 

舌側矯正についてのQ&A

Q:舌側矯正はどれくらいかかりますか?
A:矯正期間の違いには、個人差があります。
一概には言えませんが、表側矯正は2〜3年、舌側矯正は3年と言われています。

Q:保険適応はありますか?
A:保険適応はありません。

Q:医療費控除はありますか?
A:子供の矯正や、噛合せが悪く咀嚼に問題が認められたり、歯並びが悪いことで、
発音に影響を及ぼしているといった場合に控除対象となります。
治療にかかった 交通費も対象となります。

Q:分割払いは可能ですか?
A:歯科医院によって違いますが、デンタルローンを組む方が多いです。
ローンでも医療費控除が受けられます。しかしローンが年をまたいでしまう際は、
別の年に申告する必要がありローンの手数料に関しては控除の対象外となっています。

Q:おつきあいを考えている方がいます。これからに支障が出ないか正直心配です。
A:あらかじめお相手の方に伝えることが大切です。矯正をしていること。矯正予定ということ。フレンチキスはなんの問題もありません。海外の映画やドラマのような情熱的なキスは少し難しいと思われます。