インプラントって寿命がきたら再手術が必要ってホント?

せっかく大枚をはたいてインプラント治療を行ったのに「あれ?なんだか調子が悪いんだけど…」ということも実際起こり得ます。インプラントの10年生存率は9割以上と非常に高い水準を保っていますが、中にはどうしても再手術を受けなくてはいけないケースも出てきます。

①インプラントの再手術って何?

 

インプラントの再手術とは読んで字のごとく、何らかの原因によって再手術を行うということです。では、どういう時に再手術を受けなくてはいけなくなるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

1-1 細菌感染によるもの
インプラントを埋め込む際に、雑菌が入り込んで感染を起こすことがあります。また、他の歯が歯周病菌が多かったことにより感染をおこすこともあります。その他にも手術に使った器具が不衛生だったり、または手術を行う場所の衛生管理が整っていない場合も同様です。このような場合、再治療、もしくは再手術になる可能性があります。

1-2 歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりがひどい場合、インプラント自体が破損したり、上物の被せ物が破損してしまうケースがあります。上物だけを作り直せばいい場合は再手術にはならないかもしれませんが、土台自体が折れてしまうと再手術になってしまいます。夜間はマウスピースをするなどして対処するようにしましょう。

1-3 嚙み合わせが合っていない
噛んだ時に少しでも違和感がある場合は早めにクリニックに行く必要があります。このまま放っておけば、インプラントの上物が割れてしまう可能性があります。そうなると再治療になりかねないので少しでも変だなと思ったら歯科医院に相談するようにしましょう。

1-4 タバコが原因
喫煙している人は禁煙している人に比べて、インプラントの寿命が短くなるリスクが高くなります。それは、タバコを吸うことで血行不良となり、インプラントと骨の結合に影響が出て最悪の場合、脱落してしまうからです。

そうならないためにもなるべくインプラントをした場合は、タバコを吸わない方が良いです。禁煙することで、状態が改善するのでできればタバコは吸わない方向にしましょう。

1-5 定期検診やメンテナンスに行かない

インプラントの手術は手術をして終わりではありません。定期的にメンテナンスが必要になってきます。これを怠ってしまうと、噛み合わせがおかしくなったり、プラークが歯茎に溜まってしまってインプラント歯周炎になる可能性があります。

そうなってしまうと最悪の場合、インプラントが脱落してしまい再手術しなくてはいけなくなります。また、インプラントの保証によっては定期的にメンテナンスを受けておかないと保証が受けられないことが多いので、必ず受けるようにしておきましょう。

 

②インプラントに寿命がくると再手術が必要?

 

どんなに気を付けていても、インプラントがダメになってしまった場合、どうしたら良いのでしょうか。また、再手術を受けなくてはいけないのかと言われるとそういうわけではありません。

インプラントの寿命がきて、次どうするかは自分自身で決めることができます。その選択肢として

・ブリッジ
・入れ歯
・インプラントの再手術

の3つがあります。
ただし、インプラントの再手術はお口の中の状態によっては出来ないケースもあります。例えば骨量が少なかったり、口の中の細菌が多かったり、他の歯に歯周病菌が多い場合は、インプラントの再手術を断られてしまう場合があります。

そのような場合はブリッジもしくは入れ歯を選択することになります。また、ブリッジや入れ歯に切り替える場合は骨に埋めたインプラントを取り出さなければいけません。そして、空いた穴を修復した後に入れ歯やブリッジをしていきます。

このように、インプラントの寿命が来たとしても必ずインプラントにしなければならないというわけではありません。保証期間内であれば、再手術の費用がかかることはほぼありませんが数十年経っていると再手術をするにも又、お金がかかってしまいますからね。

再手術を行うかどうかは、しっかりクリニックの歯科医と話し合って決めるようにしましょう。

 

③再手術は同じ病院じゃないとダメ?

 

インプラントの寿命がやってきてしまい、再手術を行うことに決めた人もいるでしょう。この場合、前にインプラントの手術を行った歯科医院で必ず再手術を受けなくてはいけないのでしょうか。

結論から先に申し上げますと、答えはNOです。インプラントの手術を行っている歯科医院であれば、どこの歯科医院でインプラントの再手術を受けても大丈夫です。一般的に手術を受ける時、どこの病院で手術を受けるか選べますよね。

「うちではこの手術は無理です!」と言われない限り、病院を選ぶ権利は患者にあるはずです。それと同じで再手術を受ける歯科医院は自分で選択することができます。例えば、前にインプラントの手術を受けたクリニックが感じ悪かった場合だってありますよね。先生との信頼関係もできていないのに再手術をお願いするなんて怖いはずです。

そういう時は、別の歯科医院を選択すると良いでしょう。手術をしてもらうのだから、信頼のおけるクリニックじゃないと任せられないですよね。

ただ、次の場合は同じ病院で再手術を受けた方が良いかもしれません。

インプラントの手術を受ける時にインプラントの保証がほとんどのところであります。それはメーカー保証だったり、医院の保証だったり、歯科医院によって様々です。その保証を受けるのであれば、再手術は同じ病院で受けた方が費用は掛からないでしょう。

とは言え、どうしてもこの歯科医院で再手術を受けたくないというのであれば、保証のことは忘れて今度こそ信頼のおける歯科医院で再手術を受けましょう。

 

④インプラント再手術の費用は?

 

インプラントの再手術の費用は歯科医院によって取り決めが異なっているので一概には言えませんが、多くのクリニックでインプラント保証を付けているところが多いです。患者さん側に原因がない場合、5年もしくは10年以内の保証期間であれば無料で再手術を行うことができます。

ただしインプラントの手術後、例えば定期検診やメンテナンスを受けていなかったり、タバコを吸っていたりなどなど医師の指示に従っていない場合は、保証を受けられなくなってしまいます。

できるだけ、インプラントの術後は医師の指示に従って再手術を受けなくて良いようにしましょう。

さて、今お話してきたのは保証期間内に再手術になった場合についてでしたが、もし10年以上経過した後、再手術になったとします。この時の費用に関しては自己負担になるので覚えておいて下さい。

その費用ですが、最初に支払ったインプラント1本あたり30~50万円より高くなる可能性があります。その理由は、通常のインプラントよりもリスクが高くなり、難易度が高くなってしまうからです。

そのため、全ての歯科医院でリカバリーを行っているわけではありません。もし、他のクリニックで再手術を受けたい場合は、リカバリーをしっかり行ってくれているかどうか確認しておきましょう。

また、インプラントの手術を受ける際の保証内容についてはきちんと確認しておく必要があります。もしもの時を想定して、このような場合はどうなるのか、きちんと保証してもらえるのかなどなど納得いくまで歯科医院に相談しておいた方が良いです。

そこで、信頼関係が崩れれば他のところに転院すれば良いだけですし、しっかり話し合うことでもしもの時でも安心できるでしょう。

以上、インプラントの再手術の費用についてお話してきました。保証期間内であればほぼ費用はかかりませんが、保証期間が過ぎてしまった場合はある程度まとまったお金が必要なるということを覚えておいて下さい。