あなたの虫歯はどのくらい?5つの症状で虫歯の大きさチェック!

皆さん、こんにちは。

最後に歯科医院に行ったのはいつか覚えていらっしゃいますか。

2年、3年・・・もしかすると10年は行ってない!
なんて人も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

以前、通っていたけどキャンセルしてしまって行きにくくなってしまった。
あるいは、痛みがなくなってそのままにしてしまっている人も少なくありません。

歯が痛いそんな時に・・・『ズキッッッッッッ!!』歯が痛んだ気がした・・・

少しすると落ち着いてきて、「なーんだ気のせいか!」なんて思っていると、
またまたズキッッッッッッッッッッッッッ!!!

どうやら気のせいではないみたい・・・。
と落胆しつつ歯医者に行かなきゃいけない憂鬱な気持ち。

歯科医師の私でもよくわかります。
そんな方は必見です。

今の自分の虫歯はどのくらいの症状なのか?
ご自身でチェックしてみましょう!

1、歯の構造

歯の構造には大きく分けて5つの段階があります。
それぞれに、症状の違いもありますので、ご自身の感じていらっしゃる症状と比べてみてください。

1−2、虫歯の症状って?

歯が痛い虫歯の症状は基本的には「痛い!」という感覚です。
歯の神経には痛みを感じる機能があり、この神経の感覚が警告を出すことで歯を守っていると言えます。
なので、固いものを噛んでしまったり、すごく冷たいものを飲んだり食べたりすると、「痛い!」という感覚が働いて、口がパッと開きますよね?
虫歯になった時に重要なのは、「何をした時に痛みが出ているか」です。
まずは虫歯になった時にどのような痛みが出るのかお伝えします。

1−3、虫歯で歯が痛い時の症状一覧

  1. 冷たいものが凍みる(冷痛)
  2. 温かいものが凍みる(温痛)
  3. 甘いものが凍みる
  4. 固いものを噛むと痛い
  5. 何もしなくても痛い
  6. 夜寝る時に痛い(夜間痛)
  7. お風呂に入ると痛い

このような痛みがある時は虫歯の可能性があります!
そのままにしておくと、痛みは強くなり、痛む時間が一瞬だったものがだんだんと長くなっていきます。

ズキズキと何もしなくても痛むようになると、もう止まりません。

2.虫歯はどんどん進行するもの!

虫歯虫歯になりかけている初期の時期を過ぎると、虫歯は少しずつ進行してしまうものです。進行の速度は乳歯や、生え変わりで生えたばかりの永久歯は特に速く、年齢を重ねるほど遅くなっていきます。
しかし、20代、30代の虫歯の進行速度はまだまだ速いと言えるでしょう。
では、虫歯の大きさでどのような症状が出てくるのかご紹介します。

2−1、虫歯になりかけている!

image5虫歯になりかけている段階を初期齲蝕(うしょく)、C0と言います。この段階では、まだ症状もなく治療も必要としません。
今後、この虫歯が進んでしまうかどうかはあなた次第です!
歯の表面に汚れを溜め込まないことで進行を防ぐことができます。
唾液の作用などもありますが、これを再石灰化と言います。

2−2、軽い虫歯

image6少し進んだ虫歯の状態をエナメル質齲蝕、C1と言います。
エナメル質という、歯の1層目まで進行した虫歯です。
症状は無いことが多いですが、少しずつ冷たいもの、甘いものが凍みてきます。

2-3.、少し進行した虫歯

image7エナメル質から象牙質という2層目まで進んだ虫歯を象牙質齲蝕、C2と言います。症状は冷たいものを飲んだり食べたりするとキーンと凍みる痛みがあります。
この時には物を噛むと痛いという痛みも出てくることもあります。
歯は虫歯が大きくなってきたことをあなたに教えてくれているのです!
早めに歯医者さんに行きましょう!

2−4、何もしなくても痛い虫歯

image8何もしなくても痛い虫歯は、虫歯が進行しすぎて3層目の歯髄まで到ってしまったケースです。
これを、歯髄炎、C3と言います。
冷たいものが凍みていたけど、今度は温かいものも凍みてきた!という時は歯髄炎の予兆が出ています。
この場合、痛み止めを飲んでも効かなかったり、夜も痛くて眠れないなんてことも起きがちです。
体温が上がるような、入浴時には血流が良くなることで歯の痛みにつながることもあります。
歯はあなたに警告を出しています!すぐに歯医者さんに行ったほうがいいでしょう。

2−5、痛みを通り越した虫歯

image9何もしなくても痛い虫歯を通り越すと、痛みは無くなります。
それは歯の神経、歯髄が死んでしまうからです。
しかし、その歯は欠けてしまったり、虫歯が大きすぎて抜歯になってしまうことが多いです。
この状態を歯冠崩壊、残根状態、C4と言います。
「痛くないし、抜かれるならこのままでいいや!」というわけではありません。
虫歯はどんどん進行し、虫歯菌は歯を支える骨(歯槽骨)まで達すると骨髄炎となり、虫歯菌が血流に流れ出すと死に至るケースも報告されています。
虫歯も侮れません。怖い病気ですね。

3、虫歯は治しましょう!

image10言われなくたって分かってるよ!なんて、怒りの声もあるかもしれませんね。
でも、色々な事情で歯を治せない人も多いはずです。
痛いのが怖い、キーンという音が怖い、独特な臭いが嫌い、歯医者に過去のトラウマがある etc…
残念なことですが、歯科医院は元々みなさんから好かれていません。
しかし、少しでも患者様に心地よく治療を受けていただくために歯科医院も変わってきております!

3−1、虫歯の無痛治療

image11虫歯を痛みなく治せるの!?
痛く治療されるよりも、痛みなく治療してもらった方が良いに決まってますよね。
基本的に虫歯治療は虫歯を取り除かなくてはいけません。
みなさんのご想像の通り、例のドリルで削るんです。
痛みなく虫歯を取る方法をご紹介します。

3−1−1、麻酔を痛みなく行う

歯が痛い麻酔を痛みなく行うには、まずは表面麻酔です。
虫歯の近くの歯茎にクリーム状の表面麻酔薬を塗ると少しずつ歯茎がピリピリと痺れてきます。
そうすると、麻酔をするときのチクッとする痛みも抑えられます。

3−1−2、電動麻酔器を使う

電動麻酔器従来から使われていた手動の麻酔器は、麻酔液を押し出す力加減が難しく、ググッと押される感じがするものです。
電動麻酔器は少しずつ、適量を押し出すことができるので、ググッと押される不快感は改善されます。

3−1−3、麻酔の針も細いもの

細い麻酔針みなさん、夏になると気づかないうちに「蚊に刺されてた!」なんて経験はありませんか?
蚊のような小さくて細い口でも皮膚には刺さりますよね。
歯科で用いる針も徐々に細くなっています。
世界最細の針は34G(ゲージ)のものです。
麻酔時の痛みに気を使う先生はもちろん34Gの針を使っていると思いますよ!

3−2、歯医者の音が大っ嫌い

歯科医院の音が苦手麻酔が痛みなく終わった!と思ったら、次はキーンという音が嫌!という方もいらっしゃいますよね?そんな時は音をシャットアウトしてしまえばいいんです。
ご自身の落ち着く音楽があればイヤホンをしちゃいましょう!
今ではヘッドホンを貸し出している歯科医院もありますよ。
ご自身のイヤホンをする時は先生に一度おことわりしてからにしましょうね。
あと、一番大事なことですが、先生の声は聞き取れるくらいの音量にしましょうね!

3−3、歯医者は薬品臭いイメージ

歯科医院の匂いが苦手歯医者さんって独特な臭いがありますよね。
なんか、あの臭いを嗅いだだけで嫌な思い出が甦ってきますね。
臭いは思い出をフラッシュバックさせるものです。
昔、付き合ってた相手のしていた香水・・・とか。
よく言いますよね。
歯科医院もそんな嫌な思い出が甦らないように、臭いにも気をつけている歯医者さんはあります。
受付にアロマが置いてあると待っている間も良い香りで落ち着いて待っていられそうですよね。

3−4、過去のトラウマが怖すぎる

過去のトラウマ歯科医院に良い思い出がある人は少ないです。でも、「この歯科医院に出会って良かった!」という思いをしている人もいます。
自分自身もそういう思いをしたいものですよね。
明るいスタッフ、コミュニケーションの取れる先生、しっかりとした説明。
ご自身にあった歯科医院はきっとあるはずです!
そこで、トラウマを克服したら生涯歯で困ることがなくなるかもしれませんね。

4.虫歯の治療方法

虫歯の治療方法虫歯の大きさで治療方法も異なります。
ただ、一番最初に虫歯を全て削って取るということは変わりません。
そこから、詰める、被せる、神経を取るなど、治療方法が枝分かれしていきます。

4-1.軽い虫歯(C1)

軽い虫歯軽い虫歯の場合は、当然、削る虫歯の量も少ないです。
前歯や奥歯の咬む面にできた虫歯を削った後は、コンポジットレジンというプラスチック状の材料を詰める治療が適応されることが多いです。

4-2.少し進行した虫歯(C2)

少し進行した虫歯少し虫歯が進行すると、コンポジットレジンでは対応できなくなってくることが多いです。
そのような場合は、虫歯を削った後に歯の型取りをして、詰め物を作成して後日、詰める治療が適応されます。
型取りをした日は、虫歯の部分に仮の蓋をして終了となります。

少し進行した虫歯保険適応の場合、銀歯が適応されますが、保険外治療では非常に自然感のある白いセラミックを詰める治療が可能です。

銀歯とセラミックの違いについては、世界にたった日本人だけ。銀歯を付けてる日本人に3つの警告をご参照ください。

4-3.何もしなくても痛い虫歯(C3)

この症状が出てしまった場合、神経を取る治療が適応されます。
当然、削る虫歯の量も多いですし、神経を取る治療をスムーズに進めるために、歯の健康な部分も削らなくてはいけません。
そうすると、噛む力に耐えられるような構造で治さなくてはいけませんので、被せ物が適応されることが多いです。

保険適応治療であれば、奥から1、2番目の大臼歯と呼ばれる歯は銀歯、3、4番目の小臼歯と呼ばれる歯はCAD/CAMという白い被せ物も可能です。

前歯であれば、レジン前装冠という表面はプラスチック、裏面は金属の被せ物が適応されます。
ご自身の噛み合わせや、口腔内清掃状態など、歯を長持ちさせるために銀歯やCAD/CAM、レジン前装冠をお勧めしない場合もあります。
ご自身の歯にはどのような被せ物が最善なのか、一度、担当の先生にご相談してみてください。

4-4.痛みを通り越した虫歯(C4)

ここまで進行してしまった場合、神経は死んでしまっていますが、神経の入っていた根の管を掃除する方法で治る場合もありますが、抜歯を行わなくてはならない場合もあります。

抜歯を行った後は、そこの場所をそのままにしておくと前後の歯や、嚙み合わせる向かえの歯が動いてきてしまいます。
この状態は、元の状態に戻すのにとても期間もお金も労力も掛かってしまいます。

ですので、抜歯を行った後は、速やかにその場所を補う治療(欠損補綴処置)を受けることをお勧めいたします。
欠損補綴処置は義歯(入れ歯)、ブリッジ、インプラントが主流となりますが、場合によっては親知らずの移植、矯正治療で回復可能な場合もありますので、どのように治療を行うかをしっかりと担当の先生と相談した上で治療を進めていきましょう。


 

5.虫歯を削らない治療方法ってあるの?

最近、メディアで紹介される機会もあってか、一般の皆さんも色々とご存知かもしれません。
「実は、虫歯を削らずに治せる!」
ここだけ聞くと、とても画期的で望ましい治療方法ですね!
でも、ちゃんとその治療方法を理解しておきましょう!

基本的にこのような治療方法は保険対象外治療となることが多いです。
保険対象外治療で虫歯を治した場合、その後に詰める銀歯やコンポジットレジンも保険対象外となる実態があります。
それは国が決めた「保険治療と保険対象外治療の混合診療の禁止」という規則に反するからです。
 

5-1.カリソルブ

カリソルブカリソルブはスウェーデンで開発された薬剤で「化学的に虫歯を溶かし、機械的に溶かした虫歯を除去するシステム」です。
アミノ酸と次亜塩素酸の二つの薬剤を用います。この薬剤が虫歯を柔らかく溶かします。
全く削らないというわけではなく、歯のエナメル質の部分は切削器具(ドリル)を用いて削らなくてはいけません。
その中に広がっている虫歯の部分のみに作用します。

ただ、適応症が限られ、歯の咬む面(咬合面)のC1、C2の虫歯にのみ用いるものです。
歯と歯の間にできた虫歯には適応外となる場合もあるので担当の歯医者さんとご相談ください。
また、麻酔もC2の深めな虫歯であれば必要な場合もあります。


 

5-2.ドックベストセメント

ドックスベストセメント
ドックベストセメントはアメリカで開発された薬剤です。
ドックベストセメントの治療方法は虫歯を削って取るということではなく、セメントに含まれる鉄イオンと銅イオンの力で虫歯菌を殺菌することにあります。なので、虫歯に侵された歯の部分を削って取ることはありません。

最初にエナメル質は削る必要はありますが、そのあとはそこにドックベストセメントを塗布するので、必要以上に歯を削る心配もありません。
また、ドックベストセメントの効果は永続的に続くため、セメントを取り替える必要もなく治療回数も少ないです。

ほとんどの場合、麻酔を使わずに治療を終えますので、歯科治療の麻酔がネックで歯科治療が億劫になってしまっている方にもお勧めできます。
ただ、何もしなくても痛いなどの症状が強い場合、レントゲン撮影で虫歯が神経まで進行してしまっていることが確認できる場合は適応されない場合が多いです。

画像はドッグベストセメント治療室より引用


 

5-3.3Mix-MP

3Mix-MP法は前述したドックベストセメントと似ている治療方法です。
適応となる虫歯の症状も同様です。
基本的に麻酔を使う必要はなく、エナメル質を切削器具(ドリル)で削除した後、虫歯の部分に薬剤を塗布します。
この薬剤が抗菌薬を用いているということです。
虫歯の部分に潜んでいる虫歯菌を抗菌薬で殺菌してしまおうということです。
ただ、この薬剤が抗菌薬であるために、抗菌薬にアレルギーを持っている方や、妊娠中の患者様には用いることができません。
その点、ドックベストセメントはミネラルを用いているので万人に適応可能ということが言えます。


 

5-4.レーザー治療

レーザー治療歯科では色々な種類のレーザーを用いるのですが、虫歯治療に用いられるのはEr YAGレーザー(イリジウム ヤグレーザー)というもののみです。
虫歯に対してどのような効果があるかというと、レーザーは生体の水分に強く反応する性質があるので、歯の組織に含まれる水分をレーザーが分解するとともに虫歯も分解されます。
このレーザーは発熱も少ないため麻酔をしなくても可能な場合が多いです。
ただ、歯科用レーザーは高額な機器であるがために導入されている歯科医院も限られます。ご予約される際に一度伺ってみた方がいいと思われます。


 

あなたの虫歯はどのくらい?5つの症状で虫歯の大きさチェック!のまとめ

虫歯は放っておくのが一番良くありません。
知らず知らずのうちに、とんでもないことになってしまうこともあります。

虫歯にならないようにしっかり歯磨きをして、自分の歯磨きがしっかりできているのか歯医者さんに診てもらうのが良いと思います。
結局は磨き残しが虫歯につながっていきます。
歯科検診は3か月に一度のペースをお勧めします。