オールオン4によくあるトラブルの6事例とは

こんにちは、ホワイトエッセンス渋谷:歯科医師の田中健久です。
オールオン4を行ったけど上手くいかなかった。行った後にトラブルになったなどとオールオン4には、どのようなトラブルがありますか?と質問を受けることが多々有ります。
オールオン4は、費用も高額なために前もってトラブルに関して、知っておきたい患者様が多いと思いますので、今回は、トラブル事例を交えてわかりやすく説明したいと思います。

オールオン4トラブル事例1:歯周病

オールオン4を行った後に起こるトラブルとして多いのが、インプラントが歯周病になってしまうパターンです。
インプラントを行うときは、骨の中に埋入しますので、その時点で歯周病菌に感染する可能性は、非常に低いです。では、どの時点で感染するのかといえば、やはり、うわ物(歯)がセットされた後に日々の生活で感染する可能性が高いです。
歯周病菌は、口腔内に常在している菌ですので、その菌の数との戦いとなります。日々の歯ブラシや歯間ブラシやメンテナンスで、細菌の数を増やさないことがインプラントを歯周病に感染させないポイントになります。

例えば、歯を歯周病で失った患者さんは、普段通りの歯ブラシでは、インプラントも歯周病で失うことになります。
そのため、普段通りではなく歯ブラシの回数や時間を倍に増やすくらいのつもりで歯ブラシを行わないといけませんし、メンテナンスの頻度も半年に一度ではなく、3ヶ月に1度は、定期検診に通う必要があります。

オールオン4を受けた患者さんが治療が終わり、安心してしまうのか?メンテナンスや日々の歯ブラシを怠ることにより、インプラントが歯周病に感染して、せっかく咬めるようになったのに、また、入れ歯に戻らなければ、また、インプラントを打ち直ししなければならず、結構、後悔している患者さんを見かけます。

そうオールオン4の治療を受ける前の状態である、痛くならないと歯医者さんに行かないという習慣のまま、オールオン4の治療後も過ごしてしまうために、あれっ?咬んで痛い?なんでだろうと久しぶりに歯医者さんに行くと歯周病でインプラントの周りの骨がなくなり、ガタガタと上ものが動くようになり、再治療が必要となるトラブルが発生します。

 

オールオン4トラブル事例2:かける・壊れる・削れる

オールオン4の上ものは、入れ歯タイプ・ハイブリッドタイプ・セラミックタイプとありますが、全ての上ものは、一生モノではありません。患者さんは、一生ものだと思われている方が多いです。
タイヤと同じで、車が走った距離だけタイヤがすり減るのと一緒で、オールオン4の上ものもすり減ったり壊れたりします。
入れ歯タイプの上ものは、5年くらいでかけたり、壊れたり、削れたりします。やはり、プラスティックですので壊れやすいというのがデメリットですが、費用は安くすみます。
ハイブリッドタイプは、10年から15年くらいは、持ちます。セラミックでもジルコニアなど硬い素材を使用したものは、15年から20年くらい持ったりする強度があります。

いずれの材質でも基本的に寿命があり、人が作ったものですので、形あるもの壊れます。一生涯持ってくれるものではありません。

 

オールオン4トラブル事例3:歯ぎしり

オールオン4に限らず、インプラントや天然の歯にとって歯ぎしりは、天敵になります。
人間は、起きている間は、痛いとなると反射的に歯と歯を離しますが、問題は寝ている時になります。寝ているときは、この痛いというところでギリギリ歯ぎしりを行ってしまうわけです。痛いという力は、男性ですとご自分の体重の1.5倍の力が加わりますので、60キロの方は、90キロの力が歯1本に加わるわけです。

かなり大きな力が加わるのがお分かり頂けたかと思います。そのため、オールオン4治療後にギシギシと歯ぎしりを行うと歯周病でもないのに、インプラント骨の結合が剥がれてしまい、揺れてしまうという現象が起こります。
通常、ほとんどのオールオン4を行った患者さんにナイトガード(マウスピース)の装着を指示しますが、患者さんによってはナイトガードの装着をされない方もいらっしゃり、オールオン4のトラブルになります。
歯ぎしり・食いしばりの認識がない患者さんでも、ナイトガードの装着はされた方が、上モノも長持ちしますので、夜間必ず装着するようにしましょう。

 

オールオン4トラブル事例4:鼻の下のくぼみ

総入れ歯や大きな部分入れ歯を装着されていた患者さんが、オールオン4を行った場合に、このような意見をもらうことがあります。
ではでは、なぜこのようなトラブルが、起こるのでしょうか?
入れ歯の場合は、写真の赤の部分のように歯茎まで覆うように設定されていますが、オールオン4の場合は、ここまで覆ってしまうとお掃除ができませんので覆いません。

つまり、入れ歯はこの部分を覆うので膨らみがあるわけです。ここがオールオン4と入れ歯の大きな違いになります。  オールオン4であっても、鼻の下の膨らみを出すことも可能です。
その場合に、骨をかなり削ることになりますので、長いインプラントを用いることができなかったりと弊害が出ることがありますので、オールオン4を受ける前にドクターに希望をしっかりと伝えて、できる・できないの判断をしっかりと伝えてもらいましょう。

 

オールオン4トラブル事例5:味が変わった。

オールオン4を行って、食事した際に味が変わってしまったというお話をされる患者さんがいらっしゃいます。
また、入れ歯からオールオン4の方と歯周病で歯を失ってから入れ歯の方とでも症状が違うようです。
入れ歯からオールオン4になられた方は、温度を感じやすくなります。入れ歯の場合、上アゴを覆っていますが、インプラントでは多いませんので、天然歯の状態に近くなります。
味が変わったとおっしゃる患者さんがいます。良い方に捉えると味が感じやすくなっているわけですが、悪い方に捉えると味が変わったとなるわけです。

歯周病からオールオン4になられた方は、歯周病であったとしても、歯が奥歯の7番目まで生えていた場合とオールオン4で6番目までの歯の並びでは、変化があると言われています。
日本人の場合は、歯ごたえがあるというように、歯で感じる食感があり、欧米の人に比べると味の感じ方が豊かです。そのため、オールオン4になり奥歯に1本歯がないということで、味が変わったと感じられる方もいらっしゃいます。

 

オールオン4トラブル事例6:清掃不良

オールオン4は、虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。そのために、清掃性が1番となります。しかし、清掃性よりも見た目を重視したいと言った場合に時間が経ってから問題が起こります。お掃除がしにくいといった場合にどうしても汚れがボディーブローのように効いてきて、最終的に清掃不良で歯周病になり、インプラントが脱落することになります。
やはり、清掃不良の場合は、オールオン4トラブルの1番原因になります。日々の清掃を怠らないようにしましょうね。